ＲＦＩＤひずみ計測システム

ＲＦＩＤひずみ計測システムとは-

　　鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋に生じるひずみを、構造物表面から与える無線電波で測定するシステムです。
　従来の構造物の維持管理は、主に外観の変状から損傷度合いを推定していました。
　しかし本システムを用いることで、非接触で容易にひずみの計測が可能となります。

パッシブＲＦＩＤ技術を使い、無線でひずみ計測が可能-
リーダライターを起動させ、アンテナ面をＲＦＩＤタグの埋設位置に翳すだけでデータが読み込まれます。　測定用リード線を必要としない為、維持管理・点検がスムーズで外観もスッキリ。　また照射された電波で動作するので、電源を必要とせず、長期の計測が可能です。

誰でも簡単に設置・計測ができる-
タグはかぶり方向から35mm～50mmの位置に番線もしくは結束バンドで固定、センサーは計測する鉄筋に対して平行に専用結束バンドで固定します。設置はこれだけでOK。　ひずみと同時にセンサー付近の温度も計測することができ、データはＲＦＩＤのメモリに六回まで自動保存されます。　専用ソフトによるデータ分析で鉄筋のひずみを定量的に把握することができます。
適用例
■トンネルの覆工コンクリート応力 ■ダム構造物内の鉄筋応力 ■セグメント内の鉄筋応力 ■山留め壁の変形・応力 ■床版、桟橋の荷重・たわみ ■アルカリ骨材反応による膨張 ■高架等の鉄筋応力 ■その他各種構造物のひずみ測定

※現在、メーカーではUHF帯のRFIDタグを使ったコンクリート構造物の腐食環境検知システムも開発中です。
　今年末までに、実際の構造物に採用して検証を始める予定。興味のある方は別途お問い合わせ願います。